運用・保守もオフショアで!オフショア開発で委託できる業務内容とは

オフショア開発では、システムの開発や導入だけではなく、運用保守を外注することも可能です。オフショア開発で外注できる業務内容は多岐に渡っていますが、実際にどんなことを依頼できるのか、ご存じない方も多いと思います。プロジェクトの規模が大きい大量発注でも、オフショアを上手に活用することで、コストを抑えながら品質を担保し、納期を守ることができます。そこで、オフショアで外注できる業務をまとめてみました。
オフショア開発に関連する業務を中心にセレクトしてご紹介しています。「開発・運用・保守をオフショアに外注したい」とお考えの方は、是非参考になさってください。

開発だけではなく運用・保守業務も外注可能!

オフショアで外注できる業務というと、ソフトウェア開発やシステム開発、そしてアプリケーション開発が浮かぶ方が多いと思います。しかし、実は開発だけではなく、「運用・保守業務」もニーズが高い業務のひとつです。プログラミング言語は、世界共通言語であり言語の壁がないため、オフショアで外注しやすい業務といえます。

開発業務

オフショアで外注できる業務の中で、人気を集めているのが開発です。開発に関する業務として、テスティング、サポート業務などがありこちらも外注することができます。注意したいのが、プロジェクト間の調整が多いと、言語の壁やコミュニケーションの問題が生じやすい点です。システム要件を明確に定義し、業務範囲を規定しましょう。また、日本語対応可能なスタッフがいない場合には、設計書の翻訳を行う必要が生じます。

ブリッジSEの重要性

ブリッジ人材とも呼ばれるブリッジSEは、ITのスキルを習得しているだけではなく、文化や言語などの領国間の違いを踏まえたうえで調整を行う人のことです。要求している仕様を正しく理解し、品質の高い製品を作るために必要不可欠な人材といえます。

運用・保守業務

運用・保守業務は、開発業務と違い「共同作業時の時差や言語などのリスクが低い」というメリットがあります。優れた技術力を活かしつつ、オフショアのデメリットを軽減することができるのです。
システム監視だけではなく、稼働管理やバックアップ管理、セキュリティ管理にサービス管理など多彩な運用・保守サービスを受けることができます。新規開発から運用・保守を外注するだけではなく、既存システムの運用・保守を依頼することも可能です。

オフショア開発に付随する多彩な業務が外注可能!

オフショア開発では、データ入力などの単純作業からWEBサイト制作などの専門性の高い業務まで、多彩な業務を外注することができます。ただし、オフショアを積極的に行っている国の中でも、歴史が浅い国では新人や経験が浅いメンバーが多いです。対応することができる分野が限られているケースがあるので注意が必要です。

データ入力、画像加工

データ入力や画像加工、そして専門性の高いCADなども委託可能です。大量発注も可能で、膨大な量に対応し、短納期を実現することもできます。ボリュームディスカウントを行っている企業も見つかるので、低コストに拘りたい時にもピッタリです。

Webサイト制作・運用

Webサイトの制作だけではなく、更新・メンテナンスなど運用業務もオフショアで外注することができます。また、コンテンツの移行やWebサイトの引っ越しなども対応できます。動的な表現にも対応が可能で、動画制作を委託することができる会社も多くあります。

デザイン、イラスト

デザインやイラストもオフショアを活用することができる業務です。デザイナーが多い国に依頼をすれば、プロジェクトの規模が大きくても対応が可能です。

ブリッジデザイナーの重要性

ブリッジSE同様、ブリッジデザイナーは、デザイン・イラストの外注で重要なポイントです。オフショアのデザイナーとコミュニケーションを図れるブリッジデザイナーを起用することで、高品質で納期を順守した作品を作りあげることができます。

バックオフィス業務/ミドルオフィス業務も外注可能!

バックオフィス業務の外注は、「BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」と呼ばれており、国内では活発に行われてきました。オフショア開発だけでなく、実は財務会計や人事などのバックオフィス業務を委託することも可能です。また、営業や販売活動に付随するバックオフィス業務や、データ分析やマーケティングなどのミドルオフィス業務も、オフショアを活用することができます。
必要に応じて運用・保守やバックオフィス業務を外注することで、本来の業務に力を注ぎ、サービスの質を向上させることもできます。外郭業務や定型業務の外注も、視野に入れてみるのも良いかもしれません。

翻訳、通訳

翻訳、通訳などの語学力が必要とされる業務も、オフショアを活用することで、ハイレベルで品質の高い翻訳を、短納期で依頼することができます。例えば、Webサイトの多言語化や、アプリやソフトを海外展開する際の翻訳など、オフショア開発でも翻訳・通訳が必要とされるシーンは数多くあります。

コールセンター

コールセンターを、オフショアで外注するメリットのひとつに「言語」があげられます。例えば、海外の顧客向けのコールセンターの場合、国内で語学力の高い人材を採用するよりも、オフショアコールセンターを活用することで、低コストで運用することができます。また、ネイティブな人材を活用することで、顧客とのコミュニケーションをスムーズに行うことが可能です。
また、日本人オペレーターを完備しているコールセンターなら、日本語対応も任せることができます。インバウンドだけではなくアウトバウンドに対応可能な企業も多く見つかります。

オフショア開発で押さえておきたいポイント

オフショア開発の外注先は、下請けという意識ではなく、「パートナーシップを組むことができる企業」を選ぶのが重要なポイントです。プロジェクトを成功させ、円滑に進めるためには、以下のポイントに注意しましょう。

コミュニケーションを取れる企業を選ぶ

例えば先ほど触れたブリッジSEを自社で用意できなくても、外注先で用意してくれるケースがあります。経験豊富な人材が担当窓口になることで、認識のズレを軽減し、コミュニケーションを円滑に取れるようになるのです。品質の担保や納期の厳守など、オフショア開発でトラブルになりがちなポイントは沢山ありますが、コミュニケーションをしっかりと取ることで回避することができます。
オフショア開発では、距離だけではなく言語や文化の壁があります。そのため、コミュニケーションには特に注意をし、時間を割いて丁寧に進めましょう。

要件定義をしっかりと行う

日本国内で行うプロジェクトでは、設計が終わっていない段階からミーティングが始まり、外注をしてしまうケースも珍しくありません。しかし、オフショア開発を利用する際には、要件定義を行って業務範囲をしっかりと定めないと、コストが掛りすぎてしまったり、納期が遅くなったりする原因になります。
トラブルを防ぐためにも、設計が完了し外注に出す業務を明確に規定してから発注を行いましょう。

セキュリティ対策

オフショア拠点のセキュリティの問題は、重要課題なひとつです。情報管理のルールを設けるだけではなく、入退室の管理とあわせて、メンバーとも誓約書を交わし、万全な対策を行うことが求められます。また、立ち上げ時だけではなく、適正な運用・管理をするのも重要なポイントです。

「開発・運用・保守をオフショアに外注したい」方のために、オフショア開発とそれに付随する業務の紹介、そしてオフショアを利用する際に注意したいポイントをご紹介しました。オフショアでは、開発・運用・保守だけではなく、デザインやWeb制作、バックオフィス業務にミドルオフィス業務など、多彩な業務を外注できます。国内へのアウトソースでは実現が難しかったり、コストがかかってしまうネイティブ対応や、多言語化などにも対応することができるのがオフショア開発の魅力のひとつです。皆さんも是非、コスト削減だけではなく、多彩な魅力があるオフショア開発を活用してみてください。

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