オフショアで、IoTプラットフォームを開発するメリットを解説!

「IoTプラットフォーム」という言葉がニュースなどで聞かれるようになりましたが、その実態が今ひとつ把握できないという人も多いのではないでしょうか。「IoT」とは「Internet of Things」のことで、日本語では「モノ(物)のインターネット」と訳されています。
このモノのインターネットは、さまざまなモノがインターネットにつながってそれぞれの動きをお互いに制御するという仕組みのことで、現在いろいろなシーンで活用されています。
ここではIoTプラットフォームとオフショア開発の関係について見ていきましょう。

IoTプラットフォームとは

昨今、よく耳にするIoTプラットフォームのIoTが「Internet of Things(モノのインターネット)」だということは言葉ではわかっていても、実際にどのような場面でどのように機能しているのかがよくわからないという人は多いのではないでしょうか。
モノというのは具体的には自動車であったりカメラ、冷蔵庫であったりします。1982年ごろには既にTRONプロジェクトなどでIoTの概念について語られていましたが、インターネットに電化製品が接続されたのは1992年になってからです。
米国の有名な研究大学 カーネギー・メロン大学ではコーラの販売機を改造し、インターネットと接続して在庫の状況やコーラの冷え具合といったものをレポートすることに成功しました。
インターネットに接続するモノは「IoTデバイス」と呼ばれていますが、このデバイスを管理していくためには必要に応じてカメラやマイク、温度センサー、湿度センサー、あるいは加速度センサーなどといったものが各デバイスに設置されていなければならないのはもちろんのことです。
これらのデバイスを登録することによって接続デバイスをクラウド上から管理したり監視したりすることが可能になってきます。
IoTではデータを収集したり保存したりすることももちろん可能ですから、このプラットフォームを上手に活用することで仕事を効率化することも可能です。オフィスが国内と海外に分散されている場合でも、難なくプロジェクトを進めていくことができるわけです。

IoTデバイスとは

IoTというのはまずそれに対応するデバイスを持っていなければうまく機能しません。IoTデバイスの代表的なものにはスマートウォッチやスマートハウス、ウェアラブル端末などがありますが、それぞれのデバイスのセンサーからただ単に情報を受けるだけではIoTプラットフォームとしてうまく機能しません。
IoTデバイスから受けた情報をインターネットでコンピュータに送り、そこで情報を解析・処理し、アクチュエータに処理済みの情報を送らなければなりません。コンピュータから受けた情報によってアクチュエータが働き、デバイスで適切な制御を行ってくれます。
ですからIoTが成立するためにはセンサーとネットワーキング、コンピュータ、そしてアクチュエータの4つの要素が不可欠になってくるわけです。例えば日本の医療器メーカーなどで出している環境センサーでは、温度や湿度、照度などはもちろんのこと、気圧や騒音などまで感知できるセンサーが備わっており、情報を常にコンピュータに送っています。
身近なところではエスプレッソのコーヒーメーカーなどにもIoTが活用されており、スマホから遠隔操作でコーヒーを淹れることもできます。また、単純な例では家のドアの鍵の開閉やテレビのスイッチのON・OFFなどもIoTでコントロールすることができるわけです。このIoTは家庭内の電化製品などといった身近なものから商品の在庫管理まで、あらゆる分野に利用することができるというメリットがあります。

IoTプラットフォームの重要性

IoTとそのデバイスについて説明してきましたが、IoTが機能するためにはプラットフォームがなくてはなりません。IoTを導入するためにはIoTデバイスの情報を受けて処理し、アクチュエータに的確な情報を送り返すという仕組みを開発しなければなりません。ところがIoTデバイスが多い場合などには自社で仕組みを構築しようとするとサーバーの設置なども含めてかなりの手間と時間、そして人件費がかかってしまいます。
そういった手間をかけずに手軽に、いわば手濡らさずにしてIoTの便利性を活用できるのが既成のIoTプラットフォームです。IoTプラットフォームではIoTが機能するために必要な仕組みをひっくるめてサービスとして提供しています。プラットフォームを使えば設備投資の必要もなくなりますので、あらゆる面から見てコストの削減ができます。
IoTプラットフォームには垂直・機能フルカバレッジ型や水平・業種フルカバレッジ型、または垂直・アプリ提供型、垂直・基本機能提供型などの種類があります。このうち、垂直・機能フルカバレッジ型はビジネスの内容によってオーダーメイドが可能ですが、コストがかかり、しかも事業転換すると新たに開発をしなければならないというデメリットもあります。これに対して水平・業種フルカバレッジ型はカスタマイズが容易にできる点がメリットとなっています。
既成のプラットフォームの大きなメリットは膨大な数のデータでも瞬時に処理できるということにあります。

IoTプラットフォームをオフショア開発に委託するメリット

業種によってはIoTプラットフォームを自社構築できるところもありますが、開発にはかなりの時間と人件費がかかることは必至です。このため、プラットフォーム開発を外注に出す企業も多くなっています。会社の規模や業種にもよりますが、アウトソーシングにした場合の費用は最低でも数百万円かかります。
一方、オフショア開発でIoTプラットフォームを委託した場合には相当のコストダウンを図ることができます。オフショア開発といっても日ごろ直接委託する体制を取っていない会社の場合には、オフショア開発でプラッIoTトフォームを委託しているシステム開発会社に仕事を依頼するだけでもかなりの節約になります。
日本のシステム開発会社を通した上でのオフショア開発であれば、品質管理や納期厳守といった点では心配は一切ありませんし、システム開発後の保守やコンサルティングも同時に任せることができるという大きなメリットがあります。
システム開発会社もそれぞれに得意分野、不得意分野があるので、IoTプラットフォームの開発を数多く手がけている会社をいくつかピックアップして、最初に見積もりを取るのが得策でしょう。
IoTプラットフォーム開発に特化したシステム開発会社を何社か同時に見積もりできるサイトもありますので、こういったところを利用すれば依頼したい会社を比較的簡単に見つけることができます。
オフショア開発=コストダウンとはいえ、クオリティの面では国内に負けないのが近ごろの特徴ですから、安心して開発を任せることができます。オフショア開発の委託先は現在中国やベトナム、ミャンマーなどがメインですが、特にベトナムは国民的にも日本人と親和性が高く、仕事内容も日本国内のものに引けを取らない出来ばえが期待できます。

IT全盛となった現在、このITをいかに上手に使いこなすかが企業を健全に経営していく上での重要なポイントとなってくることは明らかです。IoTにしてもプラットフォームを導入するまでにはコストも時間もかかりますが、IoTのもたらす利益には計り知れないものがあります。
特に工場などはIoTを導入することで生産性と効率性が格段に上がる事は明らかです。2015年に日本で「IoT推進コンソーシアム」が設立されたのをはじめとして、アメリカの「Industrial Internet」や中国の「中国製造2025」、ドイツの「Industrie 4.0」など、IoT導入は全世界規模で推進されています。
この波に乗って早めにIoT導入をしておくことが企業を大きく成長させるためのカギとなることはいうまでもありません。

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