絶対に知っておくべき!オフショア開発を委託する企業の選び方6選

海外のオフショア開発を委託するにはそれなりのリスクが発生します。島国であり独特な文化圏を構築してきた日本にとって、海外のオフショア開発会社との協同プロジェクトというのは、文化の違いが根底にあり、さらには考え方の違いや価値観の違いといったものまで問題となってくるのです。
「オフショア開発企業の選び方がわからない…」
「失敗しないオフショア開発企業が知りたい!」
今回はこんな不安に対して、オフショア開発企業を選ぶ際にチェックしたい6つのポイントを紹介します!

オフショア開発企業の選び方6つのポイント

株式会社Resorzが運営するポータルサイト「オフショア開発.com」にて行った「失敗しないオフショア開発会社の選び方」の調査の中で、「オフショア開発企業を選ぶ際に重要視するポイントは?」という質問項目がありました。これに対する回答では、類似案件の開発実績が20%、日本企業との取引実績が18%、日本人が在籍しているかどうかが15%という結果になりました。

オフショア開発企業を選ぶ際には、多くの会社さんが見ているポイントの他にも重要なポイントがあります。6つのポイントをそれぞれご紹介します!

➀開発案件と開発会社のマッチング率

オフショア開発会社を選ぶときは、オフショア開発会社の得意としている分野とこれまでの実績が自社の開発案件とマッチしているかを見る必要があります。大手の開発会社で実績もあるからといって業務委託しても、開発会社の得意とする分野が全くの畑違いであれば協働する意味がありません。
「コストが安い」「実績多数」などの言葉に目を奪われないように、自社の開発案件と委託先の得意分野などがマッチしているかを一番に確認しましょう!

➁自社に最適な契約形態があるか

オフショア開発には、主に2つの契約形態があります。ひとつは「一括請負契約」というもので、もうひとつは「ラボ契約」というものです。

一括請負契約は、ひとつの開発プロジェクトが終了するまで、責任を持って開発を完遂するというものです。この一括請負契約では、当初の見積もりより多少コストが多くかかった場合でも、最初に交わした契約内容により、それ以上のコストが発生することはありません。一見都合のいいような契約に思えますが、開発途中で、大幅な変更や調整があった場合などは、いったん契約を破棄して再契約を行うという運びになる場合もあり、そうなると逆にコスト高になってしまうケースもあります。
ラボ契約は、ある一定期間で仕事量の最低保証を行うという契約形態となります。このラボ契約という契約形態になると、仕事がなくてもコストが発生してしまいますし、開発要員のタスク管理も必要になってきます。そういったデメリットがありますが、人材が確保されているので、急なシステムの改変にも柔軟に対応できるので、より品質の高いオフショア開発ができるといったメリットがあります。

業務委託したい案件の数や規模によって適している契約形態が変わってきますので、どちらの契約形態にするか社内であらかじめ決めておき、その契約形態に対応可能なオフショア開発会社を選ぶようにしましょう!

➂エンジニアの数と質

オフショア開発会社が保有するエンジニアの数と質も確認しておくと安心です。大規模な開発案件であれば、一定数以上の開発会社を探す必要がありますし、逆に人数が多くてもエンジニア自体の質が悪ければ品質トラブルが出てきてしまう可能性も高くなってしまいます。
「エンジニアの数は開発会社HPから簡単に確認できるけど、質はどのように確認すればいいの?」という方もいるかと思いますが、その際には技術レベルの資格などを参考にしましょう。技術レベルの高い開発会社さんであれば、製品やサービスの品質マネジメントシステムに関する規格であるISO9001や組織のプロジェクトマネジメント力を5段階評価で表したCMMIレベルなどの資格をきちんと明記しているはずです。

➃セキュリティ対策は万全か

オフショア開発会社の多くは中国やインド、ベトナムといったアジア人を利用した企業への委託となります。その際に気をつけなければならないのが、セキュリティ面です。
ハッカー対策や、ウィルス対策も万全にしておく必要があります。対策をしていても怖いのが、情報漏洩です。そのようなオフショア失敗ケースもこれまでなきにしもあらずで、トラブルや訴訟の問題が出るケースもあります。
これは、日本においては万全であっても、オフショア開発をする国のセキュリティが万全ではないという事実が原因でもあります。そのため、オフショア開発を委託する企業との契約も、セキュリティ対策を盛り込んだ内容、さらには保障する内容でなければいけません。

➄コミュニケーションに心配はないか

オフショア開発が失敗してしまう原因として、そのほとんどがコミュニケーション不足と言われています。オフショア開発では、英語でのやり取りが基本となりますが、オフショア開発企業の中には、エンジニアに日本語検定を取得させている会社さんや、日本人エンジニアをブリッジエンジニアとして窓口に置いている会社さんもいるので、日本語のやり取りのみでオフショア開発ができるという開発会社もあります。自社の得意とする言語で、積極的にコミュニケーションを取りながら、スピーディーなオフショア開発を実現しましょう!

⑥保証制度はきちんとしているか

オフショア開発では、様々なリスクがつきものです。「情報が漏洩してしまった」「製品をテストしてみたらバグが大量に見つかった」などの大きなトラブルが万が一起きてしまった際に、保証制度がきちんとしているかは確認しておくようにしましょう。

まとめ

オフショア開発会社の選び方についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

オフショア開発企業の選び方6つのポイント

  • 開発案件と開発会社のマッチング率
  • 自社に最適な契約形態があるか
  • エンジニアの数と質
  • セキュリティ対策は万全か
  • コミュニケーションに心配はないか
  • 保証制度はきちんとしているか

オフショア開発企業を選ぶ際には、実績や日本人エンジニアの有無の他にも見るべき大切なポイントが沢山あります。様々な角度から、自社に最適なオフショア開発会社はどこなのか、慎重に検討するようにしましょう!

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