国内の深刻なIT人材不足を背景に、システムなどの開発業務を海外に委託するオフショア開発が近年注目されていまが、
「オフショア開発はリスクも高いと聞くから不安…」
「オフショア開発を取り入れている企業の話を聞いてみたい」
こんな疑問や不安を抱えている方も多いですよね。
そんな方にぜひともおすすめしたいのがオフショア開発の説明会です!
オフショア開発説明会では、オフショア開発のリスク管理について学んだり、オフショア開発経験者の失敗例や体験談を聞くことができます。
この記事では、オフショア開発の説明会に行くメリットや、私が実際に体験したオフショア開発説明会の内容をご紹介します。
そもそも、オフショア開発とは
オフショア開発の説明会に行く前に、「オフショア開発とは何か」程度の知識はしっかり頭に入れておきましょう!
オフショア開発とは、システムなどの開発業務を海外の開発会社や子会社に委託することです。
日本よりも人件費の安い国にシステム開発を委託することで、開発コストの大半をしめる人件費を削減することができます。また、近年国内で大幅に不足しているIT人材も、海外ならば容易に確保することができます。
主な委託先としては、中国やベトナム、フィリピンなどの東南アジアが人気で、特にベトナムは新規オフショア開発案件の約8割を占めるほど近年人気の委託先です。
説明会に行くとどんなメリットがあるの?
「ただシステム開発を海外企業に外注するだけなのに、説明会に参加するなんて大げさなんじゃ…」と考える方もいるかもしれません。
しかしオフショア開発というのは、ふたつの国をまたいでプロジェクトを進行するという大掛かりな内容のため、実際に失敗している事例も多くあります。
言語や文化の違いを乗り越えて成功をさせるためには、オフショア開発ならではのリスク回避策を学んでおかなければなりません。
説明会では、このようなオフショア開発についての様々な情報を得ることができます。具体的にどのようなメリットが得られるのか見ていきましょう!
1.オフショア開発の動向がわかる
変化の激しいIT業界では、オフショア開発のトレンドも日々変化しています。
例に、10年前までは委託先として1番人気だった中国ですが、急激な人件費の高騰により、現在はベトナムなどの東南アジアに人気が移り変わりました。
オフショア開発を成功させるうえで、オフショア開発の現状や、動向を知ることは必須です。また、委託する案件によって適している契約形態や、委託先は異なりますので、それらを合わせて知ることで、自社に最適な開発会社を選択できるようになります。
2.不安や疑問を解消できる
リスクも大きいオフショア開発には不安や疑問がつきものですよね。
そんなもやもやをオフショア開発説明会でスッキリさせることができます!
説明会には、何件ものオフショア開発を見てきたオフショア開発企業の方や、オフショア開発の経験者も来ています。
リスク管理の方法や実際にかかった費用など、どんな質問にも答えてくれるので安心です。
3.体験談や他社の対策を知れる
前述しましたが、オフショア開発説明会には、実際にオフショア開発を経験している方も沢山来ています。
そのため、オフショア開発の失敗例や、他社が実施しているリスク回避策などを知ることができます。
オフショア開発説明会に参加し、これらを事前に知っておくことで、大幅にリスクを軽減することができますね。
【体験談】オフショア開発説明会に行ってみた!
ここでは、筆者が実際にオフショア開発説明会に行ってきた経験をもとに、当日のスケジュールや内容などを紹介します。これからオフショア開発説明会に参加しようとしている人は参考にしてみてください。
参加費用
オフショア開発の説明会やセミナーの多くは参加費が無料です。
半日や一日かけてじっくりやる説明会では、費用がかかるものもあるので、事前に確認しておきましょう。
所要時間
オフショア開発説明会の所要時間は一般的なものだと約2~3時間です。
夕方や夜にかけて開催しているところがほとんどなので、仕事終わりにも寄りやすい時間帯ですね。
当日のスケジュール
では、実際に行われた説明会当日のスケジュールを見ていきましょう!
今回は、平日の夕方から行われた3時間の説明会に参加してきました。
- 16:00~16:30 挨拶/会社概要説明
- 16:30~17:00 【第1部】オフショア開発の現状、動向についての説明
- 17:00~17:15 休憩
- 17:15~18:00 【第2部】オフショア開発の事例紹介、開発会社の紹介
- 18:00~18:50 オフショア開発の体験談、ディスカッション、質疑応答
- 18:50~19:00 個別相談会/希望者申し込み
上記のような流れでした!
説明会に参加している方の中には、「これからオフショア開発をしようと検討している方」だけでなく、「一度失敗してしまったがもう一度チャレンジしようとしている方」「オフショア開発会社のエンジニアさん」なども来ていて、オフショア開発に関する貴重な話を多方面から聞くことができました。
また、「オフショア開発をする目的が変わってきている」などのオフショア開発の動向や、オフショア開発のよくある失敗例や解決策なども知ることができたので、とても勉強になる説明会でした。
おすすめの説明会を紹介
最後に、オフショア開発説明会を開催している日系のオフショア企業を紹介します。「どこの説明会に参加するべきかわからない」という方は参考にしてみてください。
株式会社エアトリ(旧エボラブルアジア)
2007年に設立されたエボラブルアジアは、航空券比較サイト「エアトリ」のサービスを提供している会社です。
「開発のスタンダードはオフショアへ」というメッセージ通り、ベトナムでのオフショア開発案件を数多く担当しており、クライアント事例には大手企業も多数ですので、とても信頼感があります。
オフショア開発セミナーは、月に10件ほど開催しているので、ベトナムでのオフショア開発を検討している企業の方にはおすすめの説明会です!
社名 | 株式会社エアトリ(旧エボラブルアジア) |
本社所在地 | 東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズ MORIタワー19F |
TEL | 03-3431-6191 |
公式サイト | https://www.evolableasia.com/ |
スマラボ
1996年に設立された株式会社IDSの運営する「スマラボ」のオフショア開発説明会は、ベトナムの開発拠点とSkypeをつなぎながら、よりリアルな現場の状況を知れることが特徴のオフショア開発説明会です。
また通常の説明会とは別に、1泊2日で現地視察ツアー付きの説明会プランも用意しているので、「実際にオフショア開発現場を覗いてみたい」「自分の目で確かめてから、オフショア開発をするか決断したい」という方にはおすすめの説明会です。
社名 | 株式会社アイディーエス |
本社所在地 | 東京都港区三田3-2-8 Net.2三田ビル2F |
TEL | 03-5484-7811 |
公式サイト | https://www.ids.co.jp/ |
おわりに
オフショア開発の説明会について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
- オフショア開発とは、システムなどの開発業務を海外の開発会社に委託すること
- オフショア開発説明会のメリット
➀オフショア開発の動向がわかる➁不安や疑問を解消できる➂他社の体験談や対策を知れる - オフショア開発説明会は、参加料無料なところも多い
失敗事例もよく聞くオフショア開発には、不安や疑問がつきものです。
「説明会への参加など必要ない」と楽観的に考えている人ほど、失敗する可能性が高くなってしまいます。
ぜひ、オフショア開発をしようか迷っている人は、一度オフショア開発説明会に参加してみてはいかがでしょうか。