「タイオフショアが格安なワケ」現状やコスト、開発会社を5分で解説!

オフショア開発の委託先として近年タイが注目されています。
最低賃金は日本の約1/7であり、物価も安いことが特徴のタイオフショア開発では、
「オフショア開発にかかるコストは実際どれくらい?」
「タイでのオフショア開発が人気の理由が知りたい!」
こんな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、タイでオフショア開発をするメリット・デメリットや、タイのオフショア開発におけるコストの算出法などを詳しく解説しています。
オフショア開発の委託先を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください!

オフショア開発とは

約20年ほど前から日本でも普及し始めたオフショア開発ですが、「オフショア開発について今さら詳しく聞けない」という方もいますよね。

オフショア開発とは、その言葉(offshore=岸を離れる)からもわかるように、通常日本で行うシステムなどの開発業務を海外に委託して行うことを指します。

オフショア開発をするメリットは主に2つあり、人件費の安い国で開発業務を行うことによる人件費の大幅な削減と、国内で不足しているIT人材の確保をすることができます。

近年は開発業務だけでなく、コールセンターやバックオフィス業務もオフショアする企業が増えています。

タイのオフショア基本情報

では早速、タイのオフショア基本情報について見ていきましょう!

国民性 おとなしい性格で、親日家が多い
宗教 仏教徒が多い
経済状況 2018年度のGDP成長率は4.1%。2014年から4年連続で対前年比を上回る順調な成長率を維持している。
エンジニ月単価 7万~12万円(日本人エンジニアの約1/4~1/3)
エンジニア技術力 エンジニアのスキルは年々上昇中。
優秀なデザイナーが多い。

タイでのオフショア開発における特徴としては、国民性が日本人と近しく一緒に仕事がしやすいことと、人件費が日本の約1/4~1/3と東南アジアの中でも安いことなどが挙げられます。
オフショア開発の委託先としてはまだ未開発な部分も多いので、長期的な視点でオフショア開発を進めていきたいという企業にはおすすめの委託先です。

タイでオフショア開発をするメリット

オフショア開発におけるコストについて考える際には、その国だからこそ得られるコスト削減に関するメリットを知っておくことも重要です。この章では、タイでのオフショア開発ならではのメリットをいくつか紹介します!

人件費が安い

タイのIT業界における人材の給与水準は、平均月給約8万円(平均年収.JPより)で、その中でもシステム開発の経験が豊富なIT人材をとりたいということになれば、おそらくエンジニア一人当たり10~12万ほどの月収は必要になるでしょう。

しかし、ベトナムなどほかの東南アジアと比較するとタイにおけるエンジニアの人件費は安いと言えます。

日本のエンジニアの平均年収が46万円(給与統計平成30年調べ)で、それと比較すると約1/4程度の人件費に抑えることができるので、タイでのオフショア開発がどれほどコストメリットが大きいかということがわかるかと思います。

優秀なデザイナーが多い

タイだからこそコストを削減できるメリットとして挙げられるもののひとつが、タイには優秀なデザイナーが多いという点です。

近年オフショア開発はIT系企業が多いことから、オフショア開発の地として選ばれることが多い東南アジアの国々では、エンジニアやプログラマーの育成に力を入れています。そのことから、東南アジアの国々では優秀なエンジニアやプログラマーを安い人件費で大量に確保できるということが大きなメリットです。

しかし、エンジニアやプログラマー以外の職種に関しては積極的な人材の育成が行われていない国も多いのが現状です。

これに対してタイでは他の東南アジアの国々とは異なり、デザイナーの育成が進んでいることから、HP制作やソフトウェア開発、ソーシャルゲームの制作などで必要なデザイン能力に長けた人材を安い人件費で大量に確保することができるようになっています。

物価が格安

また、タイの中でも開発が進んでいるバンコクはオフィスの賃料が安く、坪単価が東京都心の半額程度のところも多くあります。

外資系企業の進出が現在進行形で進んでいる国では今後の賃料の高騰が予想されますが、バンコクは外資系企業の進出がひと段落し家賃の高騰も頭打ちになりつつあるため、長期的にみてオフィスを借りるためにかかるコストが削減できるという点もタイならではのメリットといえるでしょう。

タイでオフショア開発をするデメリット

タイにはオフショア後進国だからこそのデメリットもいくつか存在します。

優秀なエンジニアの確保が難しい

東南アジアと言えば「人口が増加している」というイメージがあるかもしれませんが、実はタイは日本と同様に少子高齢化が進んでいます。

2022年には65歳以上の人口が全体の14%を超す高齢社会に突入し、日本と同様に労働力が低下していくと予想されています。そのため、若くて優秀なエンジニアの全体数も少なく、優秀なエンジニアの確保が難しいというデメリットがあります。

政情が不安定

軍事政権から立憲君主制に移行したタイでは、2006年に大規模なクーデターが起きたことは記憶に新しいですよね。

現在でも根深い政治対立があるタイでは、いつまた同じようなクーデターが起こるかわかりません。

「クーデターでオフショア開発がストップしてしまった」「納期に間に合わない」などの事態を防ぐためにも、タイでのオフショア開発をする際には政情を細かくチェックしておくことが必要です。

タイのオフショア開発におけるコスト算出法

システム開発のコストにおいて、人件費が占める割合は非常に多く、人件費の削減が全体コストの大幅な削減に直結します。

人件費以外でオフショア開発にかかるコストは、現地で使用する施設や設備の整備費渡航費宿泊費などですが、タイに関しては物価が格段に安いので、これらに関しては日本の1/3程度で見積もっておいて大丈夫でしょう。

特にタイの場合は、現地の公用語がタイ語であることから、現地へ派遣する日本人社員がタイ語や英語を習得するための教育費がかかるケースもあるようです。

両国間での意思の疎通という点に関しては、その環境整備に多くの時間を要することもあるため、実際に業務を開始できるようになるまでにかかるコストも多くなりがちであるということも覚えておくとよいでしょう。

人件費以外の細かな経費もリストアップしておくことが、コストの削減においては不可欠です。

おすすめの開発会社2選

最後に、タイのオフショア開発でおすすめの日系オフショア企業を3つ紹介します。日系企業なのでコミュニケーションの心配もありませんし、タイのオフショア開発拠点での実績も豊富なので、ぜひ参考にしてください。

システムエグゼ

株式会社システムエグゼは、タイの他にもベトナム、ミャンマーに展開しているオフショア開発企業です。「損保・生保」「不動産」「製造」「医療」という分野での特定業務と「クラウド」「データベース」「ビジネスインテリジェンス」「セキュリティ」「AI・RPA」といった技術分野におけるノウハウが豊富です。また、グローバル戦略にもいち早く取り組み、アジア地域を中心とした海外進出サポートを行っています。

こちらのオフショア開発の特徴は、日本法人のブリッジSEが間に入ることで、オフショア開発を日本語でサポートしてくれるという点です。また、定期的なセミナーを開催しているので、豊富なオフショア開発のノウハウについて、知ることができます。興味のある方はぜひ参加してみましょう!

社名 株式会社システムエグゼ
本社所在地 東京都中央区八重洲2-7-2
八重洲三井ビルディング5階
TEL 03-5299-5351
公式サイト https://www.system-exe.co.jp/

E-STAGE

E-STAGEは、ASEAN諸国でのオフショア開発に特化した会社です。本社はタイのバンコクですが、ASEAN諸国に太いパイプを持つため、バンコクの技術者のみでは難しい開発案件などでもASEAN諸国の提携先に依頼することで品質の高い開発を実現できます。

提携先に開発業務を依頼するケースでも、間にはE-STAGEの日本人ブリッジSEが入ってくれるので、日本語での対応が可能です。「英語でのやり取りは不安」という会社さんでも安心してオフショア開発をはじめることができます。

社名 E-STAGE (THAILAND) CO.,LTD
本社所在地 10/181 The Trendy Building, 23th Fl., Room 2304A,Soi Suhkumvit 13,
Sukhumvit Rd. Kwaeng Klongtoey-Nua ,Wattana Bangkok 10110.
TEL 02-168-7754
公式サイト http://www.e-stag-e.com/ja/

おわりに

タイでのオフショア開発におけるメリットやコストについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

  • タイのエンジニア人件費は日本の約1/4
  • タイ人の国民性は日本人との相性が良い
  • 優秀なデザイナーが多い
  • タイは物価が格安なので、宿泊費や設備費用も大幅に削減できる

オフショア開発を行う国の経済状況や単価は大きく変動する可能性があるため、その国における最新の経済状況を常に把握しておくことは重要です。

タイの経済状況は安定して成長している傾向にありますが、政情はいまだ不安定な状態が続いています。タイでのオフショア開発を検討する際には、メリットだけでなくデメリットも含めて、慎重に判断するようにしましょう。

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